普段、ドライバーの皆さんは車間距離を意識していますか?
			前の車が急に停止してもそこに追突するのを避けられるように、車間距離を保持することが義務づけられています。車間距離不保持に対する罰則は以下のように定められており、危険運転のひとつに分類されています。
			
				
					
						| 反則行為 | 行政処分 | 刑事処分 | 
					
						| 点数 | 反則金(円) | 罰則 | 
					
						| 大型 | 普通 | 2輪 | 原付 | 
				
				
					
						| 車間距離 不保持
 | 1点 | 7,000 | 6,000 | 6,000 | 5,000 | 5万円以下の 罰金
 | 
					
						| 高速自動車 国道等
 車間距離
 不保持
 | 2点 | 12,000 | 9,000 | 7,000 | 6,000 | 3ヶ月以下の 懲役又は
 5万円以下の
 罰金
 | 
				
			
			このように高速道路等の自動車専用道路での車間距離不保持に対する罰則のほうがより厳しくなっています。
			車間距離について再確認しておきますと、高速道路での車間距離は、80km/hの時は80m、100km/hの時は100m……というのが目安。車間距離確認区間(走行車線の左側に0m、 50m、100mと看板が経っている場所)を利用して確認してみましょう。しかし、混雑具合によってはそれだけの車間距離を確保できないこともあります。そんな時は少なくとも2秒は間を取ることを心がけてみましょう(案内板などを目印にして、前の車がその下を通過してから2秒後に自分の車が通過すればOK!)。
			警察庁によると、高速道路における車間距離保持義務違反での検挙数は2020年は11,523件と実に多く、この大半の原因が、前の車を追い抜くためや嫌がらせなどで故意に車間距離を詰める「あおり運転」だと言われています。
			さて、あおり運転をされた時、どうすればいいのでしょうか?
			そこで警告しようとブレーキを踏んだり、うしろに気を取られて前方不注意になったりすれば、それこそ、そのまま事故につながってしまいます。ですから、イライラせず冷静に、「こちらは正しい運転をしているんだ!」と自分の運転に集中しましょう。あおってくる車は相手にしないことが大切。
			あおり運転をはじめとして、運転中に怒りの感情を高ぶらせて迷惑行為に出る行動は「ロードレイジ」と呼ばれ、しばしば重大事故を引き起こして問題となっています。相手の挑発には絶対に乗ることなく、冷静な気持ちでなるべく早くその場を離れるようにしましょう。しつこくつきまとわれ、行く手を妨害され、車から降りるよう挑発されるようなケースに遭遇した場合、車からは絶対に降りずにドアをロックし、乗ったまま通報するのが得策です。
			この例は最悪のケースを想定したものではありますが、とにかく、自分がほかの車にされて「イヤだな……」と思うようなことは絶対にほかの車にしないようにしましょう。思いやりのある優しい運転が車社会のマナーを向上させていくのです。
			参考サイト:警視庁ホームページ
        	交通違反の点数一覧表
			反則行為の種別及び反則金一覧表